古本屋女房の本とこどもとしっちゃかめっちゃか


by epsilongstocking

頑丈なひと。

日本だけなのか、日本に限らずなのか、
日本の外で暮らしたことがないのでよくわからないけど、
少なくとも日本のいまの社会って、
頑丈な人しか構成員としてカウントしてないんじゃないかと思う。

なんでそういうことを思ったかというと、
そもそも、
どうして「障害者」は一人暮らしできないんだろう、
とか、
どうして「障害者」が家族の内に生まれると大変だ、
てなことになるんだろう。
と常々不思議だったから。

いろんな形のいわゆる「障害」があるけど、
「障害者」というのは、
必ず生まれるものなのだ。
先天的な障害もあれば後天的に病気や事故で障害者になる人もいる。
人間が生きる上で障害や病気を避けて
最期は寝たきりにもならずにポックリ逝くことができるなんて、
ミラクルだ。

どこかの時点でで不自由な体やコントロールのできない心と
付き合いながら生きていくことになる。
生まれた人間のほとんどがそうなる。
そのほうが自然といっていい。

なのに、なんで
人間の頑丈なところを想定して街がつくられ、
仕事が割り振られ、
教育ななされるんだろうか。
もっと人間てデコボコしてるよなあ。

うつ病患者が増えているってのも、
そんなに頑丈な人間ばかりじゃないのに、
頑丈な人間がこなすのと同じ量の仕事を
そこそこな人間がこなそうとするから
おかしなことになっちゃうんだろう。
頑丈な人間=できる人間、になっちゃってる?

そもそも人間はもっと弱くて
もっと不自由な体で、
もっと頭の回転が遅い、
ものなんじゃないのか?
なんで一部の頑丈な人間をスタンダードにして
そこを目指さなきゃいけないのか。

頑丈な人間のほうがマイナーだよなあ。
誰がそれを求めているのか知らないけど、
少なくとも私の子どもにそれを求めるのは
あんまりにも可哀相だからできないな・・・。
人間はロボットじゃないし、
ロボットですら壊れることがあるんだから、
「頑丈なひと」の幻想から
社会が目覚めて、
「障害者」=「どこにでもいる人」
ってみんなが思っている社会のほうが
ギチギチしなくてすてきだと思う。
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by epsilongstocking | 2011-06-08 19:37