さむいさむいあったかい。

さむくてさむくて、ストーブの前からはなれられない。

寒いのは得意な東北育ちなはずなのに、
今年の冬の寒さには耐えられない。
寄る年波?

うちのチビたちはふたりそろって薄着バンザイ至上主義者だ。
セーターやカーディガンを着るとか着ないが問題ではなく、
長袖か半袖か、が問題なのだ。・・・った。
さすがに今週に入ってからは上着を所望するようになった。
おまけに長女は半ズボンがさむい、とまで言い出したが、
子ども薄着バンザイ奨励者の母(わたし)は知らん顔。
なんつって、長女の幼稚園は半ズボン着用がキマリなのだ。
「他の幼稚園なら長ズボンでもいいみたいだけど。」
とイジワルを言う母(わたし)。
今日は虫の居所がわるかった。ごめんよ、長女。

さむいさむい、といいながら、布団の中は天国だ。
この寒さがなくちゃ。夏なんか布団の上で寝るのも地獄なのだ。

小学生のころはもうちょっと北にすんでいて、
雪なんかも降ったり積もったりしたが、
気がつけば校庭で汗だくになって半袖一枚で走り回っていた。足遅かったけど。

「旅する巨人-宮本常一と渋沢敬三」(佐野眞一著)という本を読んでいると、
ついこの間までの日本の人々の寒さに対する耐性の強さに「ははーっ(ひれ伏)」だ。
民俗学者の宮本常一は日本中を旅する中で、
氷雨に身をさらしながら山を越え、寒風吹きすさぶ北海道で寝袋もなしに野宿している。
北海道の開拓民として入植した人々の話もすさまじい。
そういえば鈴木宗男が失脚後の復活後TVに出たとき、北海道の赤貧時代の話で、
「毎朝起きると布団の上に窓のすき間から吹き込んだ雪が積もっている」
という冬の生活の厳しさをニコニコと語っていた。
布団だって今みたいな羽毛なわけない。
さすがに冬にはバタバタと人が死んでいったそうだ。

瓜生良介の「快医学」という本をチラチラ読んでいるけど、
そこには、
長生きの秘訣はやや厳しい寒さと暑さであるという話が紹介されていた。
宮本常一は若いときに結核を発病し、
以後はその再発におびえながら過酷な旅をつづけたそうだ。

「やや厳しい」寒さの基準が、年々低くなっているのは気のせいじゃないだろうな。

塩野七生の「日本人へ-国家と歴史篇」もチラッと見たけど、
北ヨーロッパのバッファローの話に、ちょっと寒気をおぼえた。
狼という天敵もなく、希少性のために餌など人間による手厚い保護を受けているにもかかわらず、
というか、それゆえに、遺伝子が劣化してどんどん数が減っているのだそうだ。
少子化少子化、と大騒ぎだけど、制度の問題でなくて・・・
ちょっと怖い事を考えてしまった。

ある程度厳しい環境は生き物にとって必要な要素なのかもしれない。
そう思うに付け、東京暮らしの天国と地獄をかんがえちゃう。
しかし古本屋という商売は都会に寄生しなくては生きていけない。
すくなくとも、いまのやり方では、だけど。
もっと勉強していろんな出会いをすれば、ちがうあり方もあるのかも。

まだまだかわるぜ。
[PR]
by epsilongstocking | 2011-01-11 16:23