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古本屋女房の本とこどもとしっちゃかめっちゃか


by epsilongstocking
2011年「にじまくら」のハロウィンイベント。
沢山の子供たちが仮装してきてくれました。

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# by epsilongstocking | 2012-10-05 22:32

にじまくら、秋。

ご無沙汰いたしております。

にじまくら、秋
開催します。

10月27日(土)
11:00~17:00
三鷹古書上々堂(しゃんしゃんどう)
三鷹市下連雀4-17-5
0422-46-2393


てづくり市としてこじんまりスタートした「にじまくら」、
だんだんとライブやインスタレーションなども
展開されて、
なんというか、お祭りみたいになってきています。
どんどんこんな風に広がっていけたらいいなあ。
がんばります。

今回も、前回好評をいただいた
ナベカオルさんによるインスタレーションがなされます。
また、あたらしく「きのこ作家」(←仮)によるTシャツ販売も決定。
あと、おなじみ、なんでもアーティストのMARIさんによる新作販売。
私も「空草おやつ」として、おなじみのチーズケーキなどを販売します。
その他ライブも打診中です。

今回はハロウィンに便乗して、
仮装してきてくれたお子さん達にはお菓子を少し。

ざんねんなお知らせが一つ。
出張占いのミルンさん、今回はご都合がつかず、不参加です・・・(涙~!!)。
また次回はご参加いただけると思います。
ただ、ミルンさん企画については、
ちょっとほかにも計画がありまして。
後日お知らせいたします。

そんなこんなで、
今度は土曜日開催のにじまくら、
参加者を募集いたしております。
参加資格はとくにありません。
売り上げからマージンを3割いただきます。
なにかやってみたいことがあれば、
ご相談ください。
インスタレーションも、ライブも、
そうして生まれた企画です。

今回は土曜日開催!
これもやってみたかったことなのです。

まだまだ変化しつづける「にじまくら」です。
どうぞよろしくおねがいいたします。
# by epsilongstocking | 2012-09-16 14:57
英語でしゃべるよの会についてはまたこんど、
ちゃんと書きます。
いま思いついたことを書きとめるために。

ケストナーの少年文学全集が4冊、入荷した。
「点子ちゃんとアントン」
などなど。
私自身は児童文学にほとんど触れない子ども時代を過ごしたので、
あんまり感慨と言うものはないけれど、
この旧版の文学全集をしみじみ撫でて
子どもの世界を懐かしむ人もいるかもしれない。

町の古本屋をやっていると、
だんだんと、本を手に取るだけで、
ああこれは売れるな、
これは安くしないと動かないな、
という勘が働くようになる。
私ですらそうなのだから、
古本会の諸先輩方は一体どんなすごい世界に
生きているのだろう。

とにかく、そうして毎日のように本に触れている。

装丁には流行り廃りがあり、
たった5、6年前の本でも、
料理本ほかの家事本は手にとってもらいにくくなる。
表紙のデザインだけでなく、
中身の文字の形や大きさも、どんどん変わっているからだ。
30年前の文庫なんか
字が小さくて行間が狭くて、
読みにくくて仕方がない。
つくづく上の世代の人々の文字を追う根気の強さに頭が下がる。
自分は大して本を読まないと思っていても、
周りを見わたしてみれば、
ほら、看板広告電車の中吊り。
いたるところに文字があるでしょう。
これも日々進化しつづけているってわけだ。

すると自然、現在のフォントデザインから外れてしまったものについて、
とくに本をあまり読まない人たちは
敬遠してしまうのだと思う。
いや、私がそうなんです。
基本的に本を読み通す根気がないんです。
読みやすくしてもらわないと
読めないんです。

だから、同じ本で旧版と新版があれば、
私の場合、よほど旧版に価値が認められなければ
新版を少し高めにつけて出す。
その方が本の動きがよい。

ただし、これが、
児童書については逆なのだ。
うちにきて児童書を買おうというお客様、
もちろん子どもや孫のためもある。
でも、自分がむかし持っていた本をまた欲しくなって、
探していらっしゃる方も多いのだった。
そういうとき、
新版と旧版、どっちを買うか。
もちろん旧版なのである。

むかし住んでいた家、
そこにあった本棚は本から鉛筆削りから鋏から
なんでもかんでも詰め込まれていて、
そこから、なんどもなんども読んだ本を
また引き出して読む。
ぺたんと座った茶色い畳の感触、
寄りかかった冷たい壁、
破れた襖、
消しごむのカス、
去年採ったどんぐり、
拾った石、
もらったシール、
日に焼けたカーテンと、
午後の黄ばんだ陽の中でゆっくり舞う埃。
あれはどこにいっちゃったんだろ。
いやになるほど私にまつわりついていたのに。

暮らしを整えて、
自分で部屋を掃除して、
インテリアを配置して、
好きな物を買い揃えて。
子どもの自分にはあんなにもままならなかった部屋が、
いまは好きなように変えられる。
とても楽しい。
でも、あの風景は、いつの間にかない。
うっとうしかったけれど、
もう永遠に戻ってこない。
もしかしたら、あれは過去にしかない風景なのかも。
いまこの時には知覚できない風景なのかも。

ケストナーの黄ばんで古びた本を眺めて、
そんなことを思っていた。
これをまた買っていく人は、
どんな風景をこの本と共にしたんだろう。
ま、はじめての出会いってこともあるか。
# by epsilongstocking | 2012-08-21 15:47
突然ですが!

英語でしゃべらナイト、お試し版を、
19日日曜日夜8時過ぎごろから、
三鷹の古書上々堂で
やってみたいと思います。

今回は、お酒、つまみ持ち込み可、
参加費無料でいきます。
古本屋で飲んでしゃべるのみ、
ただし英語で!というユルさです。

店は開けた状態で、
店内の一角でこそこそやります。
椅子やらテーブルやらは、申し訳ないことですが、とてもお粗末です。

場所は三鷹駅南口、中央通りをまっすぐ徒歩15分くらい、NTTの向かい、セブンイレブンの2軒先です。
三三鷹市下連雀4-17-5
0422-46-2393 担当石丸
epsilongstocking☆i.softbank.jp

参加をご希望の方は、下にコメント頂くか、
☆を@に変えてメールを送りください。
皆様のご参加お待ちしております。誰もこなくても、私はやるから…!
# by epsilongstocking | 2012-08-17 12:50

殺しあう夏。

この頃、死体写真とか「グロ注意」とか、
ネットでそういうのばっかり見ている。

夏は手加減がない。
生き物たちの活動も手加減がない。
虫とかカビとか腐臭とかがぜんぶぜんぶ交じり合って、
三つ巴どころの騒ぎではない。

必死で掃除したり片付けたり、
家の中だけは生き物の活動の影響を受けすぎないように
気をつけても、
あっちこっちで荷物の山が雪崩をおこして、
扇風機には埃がこびりついて、
水場にはカビが生えて、
ゴミ置き場は臭くて、
雑草は汚らしく生えて、
蚊はプンプンうるさいし、
エアコンはぼちぼち掃除を頼まないと臭いがやばい。

毎年のことだがそのうちどうでもよくなる。
もういいやばかばかしい、
なるようになれこんちくそー。
7月後半のことであるのである。

思えば雑誌などで紹介されるような
あの心地よさそうな空間、
あれを維持するのに私はどれだけ汗をかかねばならんのだろう。
それでせっかくきれいにした部屋を
家族が一瞬でぐちゃぐちゃにしていくのだ。
シジフォスの神話かよ。

なんてえことを考えていて、
夏ってみんな獰猛になるのね、
みんながみんな生き残ろうと食ったり食われたり、
冬の眠りから覚めて春を過ごして、
そして夏に殺しあうのね。
と思いながら、
夏だし2ちゃんオカ版まとめなんかを読み漁って、
それで冒頭のような事態に至ったのだった。

いろいろ見ていて、あるとき
「熊に襲われた男性の死体」
というのに行き当たった。
ほんとにそうなのか、いまいちわからないけど、
山の草地にズボンが脱がされて片足が骨だけになっちゃって
ヘタッとしたヘノコが××××
というもの。
お腹はどうともなってなかった。
あれー?内臓って栄養なんじゃないの、
サバンナサバイバルみたいなやつだと、
動物たちの狩りのときにお腹は奪い合いだったはず。
熊は人間の肉とかあんまり好きじゃないのか?
人間の肉ってやっぱ臭いのかなあ。
毒素がいっぱいとかなのかなあ。
と、ちょっとシュンとなった。

いやでもでも、
この間は道路っ端で死んでた大きな猪の写真も、
食われた痕跡なかったわ。

例えば生餌しか食べない生き物が狩りをして動物をまず食べて、
その残りを屍肉しか食べないハイエナ(日本にはいないけど)とかが来て食べて、
またそのおこぼれを小さな動物たちが取り合って、
肉だ肉だワーイヤッター、
てのが食物連鎖なんじゃないのか??
鳩だって猿だって鼠だって烏だって
雑食なんだから、
人間の肉だって食べるんじゃないの?

そういや野犬とかいないもんね。
野生のニホンオオカミはとっくに絶滅してるし。
熊だって人間に遭えば襲うけど、
基本的には魚食とか、木の実とかよね??
猪も畑荒らしたりするのよね?
じゃあ肉だ肉だワーイってなる生き物がいないってことか?

それまで私は、世間で言われているような
「人間だけが食物連鎖から外れてしまった・・・」
というハナシを鵜呑みにしてそこで思考停止していたけど、
日本では食物連鎖なんて
とっくに崩壊してるってことなのか。

日本では屍体を見ない。
猫の屍ですら珍しい。
タイとか南米では屍体写真が容易に撮れる、
と、なにかの本に書いてあった。
動物が屠畜されるときの断末魔を、
私たちは聞かない。
スーパーでパッキングされて並べられた肉たちにも、
最期の悲鳴の記憶が残っているかもしれないのに、
私たちは耳を傾けない。

そんなことをずっと考えていたら、
昨日お店にミルンさんがお友達を連れていらしてくれて、
話の流れでその人に
「チェチェン 首切り、で検索してみてください!」
と教わり、その通りにしてみた。
ロシア兵がゲリラ兵に生きたまま首を切られる動画デシタ。
まあ閲覧注意やね。

文章では拷問とか処刑とかの話を本で読んだりしていたので、
それを見ながら、
ああ早く死にたいだろうな、
と私は思った。
私だったらさっさと死にたい。
生きたまま首は切られていたけど、
手際がじつに早くて、
一気にナイフで切っていたのが、
まだ救いだった。
拷問動画とかは見れないなと思う。

私には家族がいて、
ちいさな子どもがいるのです。

命は温かくやわらかくて、
そしてかんたんにひしゃげて潰れてしまう。

子どもと生きていて、その事を毎日毎秒突きつけられている。
動画を見ながら、
ああいやだな、
なんで私は子どもを産み出してしまったんだろう、
私の子どもがこんな恐怖を味わったら嫌だ、
絶対に嫌だ、
と思った。

日本は本当に治安がよいと思う。

誘拐もほとんどない。
殺人も、殆どがある程度の密度のある人間関係の中で起こり、
無関係な赤の他人が連続殺人をしたり、
ましてや紛争やテロや政府による逮捕監禁拷問死も
ほんとにほんとに少ない。

お金がないとか、
食べるものがないとか、
言っても、ゴミを漁れば食べるものにありつける。
ほんとうにほんとうに、
食べられる木の根1本見つからないなんてことはない。

そういう中で、わたしたちは、
いろんな問題を問題と思って抱えているのだな。

山に行ってみたいし飲み会に行きたいし映画もみたいけど、
ほんとにほんとにお金がないなあ、
なんて思っていたけど、
今日まで強盗にも遭わず、親族も殺されず、
子どもはまあ元気にして、
外食なんて出来るほど余裕ないけど
自炊で食べるくらいのお金は持っていて、
家もあって、
布団で寝られて、
レイプされたこともなく、
犯罪に巻き込まれたこともなく、
これは、奇跡なのかもしれない。

だけど、
紛争真っただなかの地域でも、
もしかしたら、
これは奇跡かもしれないなんて思いながら
生きている人がいるかもしれない。

それに、
どっかの大きな会社のCEOだかで、
大株主で、大地主で、
なんて人がもしかしたら、
まだまだだ、まだ足りない、
あいつと比べて自分はなんてアンラッキーだ、
とか思っている人もいるかもしれない。

とにかく、
いのちはあたたかく、
やわらかく、
そして一瞬でぺちゃんこにつぶれるのだ。

ということを、
わたしはずっとずっと思っている。
そして祈っている。
どうか、どうか・・・

その先は、よくわからない。
# by epsilongstocking | 2012-07-28 16:52